サニーは街を歩いてると突然何者かの襲撃を受けた。彼女を押さえつけていたのは紫色のボブカットの女の子だった。
「私はあなたを殺します。そして他の人間も全員殺します。」
少女はそう言いながら手から光線を放とうとするとサニーに突き飛ばされた。
「どうしてそんなことを・・・」
サニーに聞かれた少女はその目的を明かした。
「私はアムール。アンドロイドとして作られた私は開発者の命令で無差別殺人を起こして人類を滅ぼすことを目的に作られました。手始めに目的の障害となるサニーを殺すことで計画を遂行しやすくするためにあなたを狙ったのです。」
アムールは手から光線を放った。サニーも手から光線を放ち、光線の押し合いとなった。
目一杯の力で押しあう光線は火花を散らし、やがて激しい爆発を起こした。すると二人は息切れしたのだった。
それでもなおサニーに攻撃をしようとするアムールだが、なぜか動きが止まった。
「いったいどうしたの?」
疑問に思うサニーにアムールは打ち明けた。
「なぜか攻撃ができません。何かバグが起きてる気がします。まさか感情が芽生えたのでしょうか・・・」
思わず混乱するアムール。サニーはそんな彼女の頭をなでながらこう言った。
「感情が芽生えるのはアンドロイドやロボットも一緒よ。きっと悪事に走りたくないという思いが強く出てるのよ。」
サニーの言葉を聞いたアムールは悪事から抜け出す決意をした。
「アムール、お前親の命令に背いたな?」
背後から声のしたほうへ振り替えるとそこには一人の男が立っていた。それを見たアムールは戦慄した。
「父上、なぜ・・・」
アムールが父と呼ぶ男。彼こそが彼女の開発者だった。
「俺は愚かな人類を絶滅させるべくお前を作った。最後に残った俺はお前とともに本来の地球を取り戻す活動をしようとしたのに生みの親を裏切ったな!?ならばサニーとともに消えてもらおうか。」
開発者はそういうと爆弾を投げつけた。アムールは爆弾を空高く飛ばし、事なきを経た。
しかし開発者はあきらめず今度はサニーを標的にした。
「死ね!」
開発者はマシンガンを放とうとした。するとアムールは破壊光線を放った。攻撃は彼に命中し、その場で死亡した。
脅威は去ったが、居場所を失ったアムール。サニーはそんな彼女を自宅に住まわせたのだった。
終わり